
未来は分からなくて不安で、そして面白い
3年間くらい決まった恋人を作らなかった。
恋人を創らなかったというよりは、出来なかった。
前の恋人が素敵すぎて
付き合っていた間に失った友人や、趣味や、時間を取り戻すかのように
3年間ほどは友人関係の構築に忙しかった。
良いなという人はいても、付き合うに至らなかったり
デートしただけで緊張しすぎてもう会えなかったり
遠くに住んでいたり
新しい価値観を吸収するかのように、夕飯や新しい場所に出掛ける
デートで充分だった。
女友達と集まっては「彼氏ほしいよねー」「結婚したいよねー」
「出世したい」「留学したい」「外国に暮らしたい」「東京離れたい」
「お金貯めなきゃねー」「引っ越ししたいよねー」
そんな無限に広がる未来を口にしてはムフムフと不満がりながらも
どんな未来も自分に委ねられているような不思議な充実感の中を漂っていた。
仕事も新しいポジションで毎日深夜残業や、徹夜でくたくただったし。
全ての事が全部自分にゆだねられている事の充実感と
全部一人で背負わなくてはいけない、ほんの少しの絶望感。
男性と会う時、少しでも好かれたいので発生する
好意の出し惜しみや
駆け引きや、良いところアピールや、つまらない事への気遣い
そして、きっと全部は理解できないという諦め。
そういう「大人」のやりとりにちょっと嫌気がさしてきたころに
大人の対応なんて全て通用しない、
別次元の人が現れたのだから不思議である。
全部じぶんをさらけ出して会話する人が家族以外に現れるとは。
まあだから家族になれるんだろうな。
ということで、今年、異国の地で結婚することになりそうです。
一年前にはこんなこと考えもしなかったよ。

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